バセットハウンド ブリーダーのモトコランド

2017年7月6日（木）の早朝からバセットハウンドのお産が始まりました。 そして夕方には出産を終えました。 合計10頭のバセットハウンドの新生児が誕生しましたが、バセットハウンドといえどもこれだけ子数が多いとすべての子達を助けることは難しいです。実際、仲間たちの中で小さめの子もいます。また必ずしも身体の小さな子が弱いとは限りませんので、標準サイズの子であっても助からない場合があります。 しかしながら、これからスタッフ一同で朝昼晩、そして夜中も交代でバセットハウンドの新生児たちに初乳を飲ませます。 そうです。 自力で飲める子達ばかりではないからこそ、コマメに私たちブリーダーが母乳（初乳）をすべて均等に飲めるように調整します。 母乳を飲ませるには技術が必要です。 勝手に力強く飲む子達は何も手助けしなくとも、飲めているかどうかの確認作業だけでよいですが、あまりお腹が大きくなっていない、張っていない子たちには私たちの介添えが必要となります。 まず母犬を寝かせて起き上がらないようにして、よく母乳が出る乳房を捜して（大抵は下の方）、そこに赤ちゃんの口を持ってゆきます。吸い付くことが上手ではない子がいたり、母乳があまり出ない乳首に吸い付いていたり、競争に負けて乳首にありつけない子がいることもしばしばあります。 出産頭数が多い場合は母乳が足りないこともあります。 そういうときには他の母犬から母乳をもらいます。 ここでは「もらい乳」といいます。 新生児に母乳を飲ませることを「乳付け」といっています。 このようにして育てていてもうまく育ち上がらないことは珍しくありません。 これからしばらくはこの乳付けに集中してゆきます。 次回の更新もお楽しみに！